「ウチは代々、○○の檀家」、「ウチは宗教とは無縁だけど…」
無宗教式でもOK!!
葬儀の宗教的な意味合いがどんどん薄くなっている。東京都生活文化局によると、葬儀は「故人とお別れをするための慣習的なもの」と考えている人が圧倒的に多くなり、「故人の冥福を祈る宗教的なもの」と考えている人はかなり少なくなっているそうだ。
葬儀は従来型の大規模なものからごく小さな単位で行う「家族葬」が主流となりつつある。これは身内やごく親しい人達だけで行うもので、従来の葬儀のように仏教や神道、キリスト教などの宗教にのっとったかたちでもできるし、特定の宗教によらず無宗教でも行うこともできる。宗教式の家族葬にも、無宗教式の家族葬にも、それぞれ以下のメリットがある。
- 仏式の家族葬 現在、行われる家族葬の中でもやはり主流。参列者が戸惑うことが少なく、スムースに式を進めやすい。
- 神式、キリスト教式の家族葬 神官や牧師・神父などの宗教者が主導する形となるので、進行や段取りがスムース。
- 無宗教式の家族葬 宗教儀式は取り入れないのが普通。進行や演出は遺族が全てを決める。読経や焼香の代わりに何を行うかをキチンとプラン二ングする必要がある。
なお、仏式をアレンジした自由葬を行う人もいるので、無宗教式でも宗教儀式を取り入れることは可能。
自由葬や無宗教式で気を付けなければならないのは、埋葬予定のお墓が寺院墓地にある場合等だ。戒名もいただかずに無宗教葬を行うと埋葬が許可されない可能性もある。現在は宗教、宗派を問わない墓地も増えてきたが、必ず事前に相談、確認をしよう。